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新入社員から学ぶ2009.06.02 Tuesday
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5月のパリツシュ通信です
パリッシュ出版土屋です。4月に入ってきた新入社員も、ようやく生活のペースを掴み始めたようです。
この子たちを迎え入れて、実は大変驚いていることがあります。
それは、新入社員研修の中で感じたことなのですが、この世代の子たちは様々な分野の情報通であること。
自分の興味のあることについては、いくらでも情報を手に入れることができる。だから、信じられないような知識や情報をもっているのです。
私たちが若い頃は、テレビや新聞・雑誌、あるいは先輩・友達から情報を得るのが普通でしたが、今の世代はまさにパーソナルに瞬時に情報を取得できるパソコンや携帯を当たり前のように使いこなしているのです。
鉄腕アトムが高速道路や高層ビルの上を飛ぶ世界を夢物語とした60代、進化する電化製品の中で生活の変化を身をもって体験した50代。これらの世代は生活文化が急成長する時代に生き、世の中に誕生してくるあらゆる商品に感動をもって接した経験・体験を持ちましたが、今の若い世代にはそれがないのです。あることが当たり前で、その中から自分に必要なものを取捨選択できるのです。「若い者は冷めてる」と評されますが、モノやコトを簡単に手に入れられる今があり、戦わずとも生きられる世代なのですから、淡々と見えても仕方ないことなのかもしれません。でも本当は一人ひとりそれなりに熱い思いもあるのです。表現の仕方が違うだけなのですね。
そのことを改めて目の当たりにした時、私は思わずギョッとしたのです。私は町の文化を創り牽引していく仕事をしています。この世代に対して、どのような感動や共感を生み出せることができるのか・・・また経済活動においては、この世代が次の消費の中心になっていくわけですが、この世代の興味・関心は多岐に渡っているので、この世代をひと括りに「傾向を掴む」ことは難しいのです。この20歳前半世代に対しては、今の30代・40代のパーソナル的傾向よりさらに一個人に対応した情報提供をしていく必要があります。だからこそ、本気で一人ひとり違う情報を提供するダイレクトマーケティング(パリツシュでは花子マーケティング)を実践しなければならない時代になったと実感しているところです。
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